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序章「サードインパクト」

なにを願うの?

ひとつになりたい。

心も体も?

ひとつになりたい?

「しかたがなかった、じゃだめだと思うから」

とても繊細だね、きみの心は。

「カヲルくんとも」

ひとつになりたい?

「綾波」

こころもからだもひとつになりたい?

「アスカを」

もう傷つけたくないから。

なにを願うの?

「ぼくに力が欲しいんだ」

傷つくのもいやだから。

逃げ出す場所はどこにもないから。

きみを守ってあげるよ?

わたしが守るもの。

ひとつになりたい?

「これは……カヲルくん?」

心も身体も。

「これは……綾波?」

補完は成らなかったんだ。

だから、もう一度。

終わりの始まりへ。始まりの終わりへ。

カヲルくんとともに。

綾波とともに。

もう逃げ出さないように。

ぼくがぼくのままで生きていけるように。

傷つけあっても幸せでいられるように。

こころもからだもひとつになって、あのときにもどろう。



サードインパクトの煌めく光輪の中、碇シンジは時を翔けた。

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